アドラー心理学10 課題の分離
前回の賞罰教育の流れで、そのまま社会に出て仕事をすると、苦しさを味わう事になると。
なぜなら、いつも他者の視線を気にして、他者からの評価に怯え、自分である事を抑えている。つまりいい意味で自分本位に振る舞えてないと。
そこで、
課題の分離という考え方を知る必要があるとの事なので、引き続き「嫌われる勇気」を読んでいきます。
例えば、目の前に「宿題をする」という課題があった場合、アドラー心理学では、
「これは誰の課題なのか?」という観点から考えを進めていくと。
ほーー
と、なると、
親である我が身からして考えればこれは子供の課題になりますよね。
そして、
「自分の課題と他者の課題を分離して、他者の課題には踏み込まない様にすると。」
はっ?
では放置しろという意味?
と思ったら、
「アドラー心理学は放任主義を推奨してないと。子供が何をしてるか知らない、知ろうともしない態度ではなく、子供が何をしようとしてるのか知った上で見守るという事。
勉強について言えば、それが本人の課題である事を伝え、もしも本人が勉強したいという意志があればいつでも援助する用意がある事を伝えておくと。
けれども子供の課題に土足で勝手に踏み込んだりしない。頼まれもしないのにあれこれと口出ししないと」
なるほど。
でも親であれば口出ししますよね(笑)
でもするなと。
まあ、冷静に考えれば今後の人生を歩んでいく為の経験の場と思えば子供を見守れるでしょうか。
我が家では嫁さんがよく宿題を見てくれてるので僕はたまたま口出ししないですんでますが、
それを放任するのではなく、現状を把握した上で見守る事が大切なんですね。
実は今夜も子供の宿題の件で、一悶着ありまして💦
社会と国語があり、どうも嫁さんから話を聞いた限り、子供は二つが混同してだみたいで、何をしたらいいのかわからないとの事。つまりよく話を聞いてなかったみたいですね。
なので、嫁さんの説教が終わった後(笑)
しばらくして部屋を覗くと、予想通りペンが動いていませんでした。
なので、
「〇〇は、そこから先、何を書こうとしてるんだ? 」と聞くと、
無言になり、「わからん」と一言。
「先生から何について書いてと言われたんだ?」と聞いたら、
それがはっきりしないとの事でした。
なので、その宿題はまだ2〜3日猶予があるので、本人には、
「明日はまずそれをはっきりさせてきなさい! もう今日はやめて、それがわかった上で明日、宿題に取り組んだ方がいいよ」
とだけ伝えました。
まあ明日が楽しみですね😅
でもこの課題の分離を意識しておくと、一呼吸おいて物事を色々と判断できそうですね。
20代の頃、サッカーのインストラクターを3歳〜小学生を対象に指導してましたが、この時に課題の分離を知っておけばある意味、もっと深い所で指導できたのではないかと感じます。
試合になればピッチ上は選手だけになるので、監督、コーチはいるけど、ほぼ関係ないですよね。
だとすれば普段の練習から何を意識し、どう動いていくのか? 練習の質が問われてきます。
特に監督、コーチは自分の理想のチームのイメージは持ってるでしょうけど、課題の分離から考えると、理想像を押し付けるのではなく今いるメンバーをよく理解して何ができるのか?をまず考えていかないといけないでしょうね。
まあ代表監督は、全選手が対象になるので理想像には近づける事は可能でしょうけど。
では、また次回✋️